行ってきました! フランクフルトモーターショー2017

はじめまして! オフィス・キートス マネージャーの新開豊員(とよかず)です。日頃のお仕事では皆さんにご挨拶させて頂いていますが、今回がブログデビューとなります。よろしくお願いします。

さて、9月のドイツ出張では、同時期に開催されていたフランクフルトモーターショー(IAA2017)にも行ってきました。自動車の社会が大きく変化しようとしている中で迎えたこの展示会、各メーカーが何を推していて何が注目されているのか、大変興味を持って見学してきました。

私が大きな興味を持ったポイントは大きく2つ。ひとつめは、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)への各社の取り組み、2つめは、自動運転への各社の取り組みです。

電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)をチェック

まず、これまで温暖化の主原因とされているCO2の自動車からの排出量を削減するための手段として、ガソリン車と比較しCO2排出量が少ないディーゼル車の開発販売に力を注いできた欧州メーカー勢。しかし、2015年にディーゼル車の排ガス規制に対するVW社の不正が発覚したことで、ディーゼルエンジン搭載車に対する不信感が世界的に大きくなりました。

そこで、これまで以上に注目されたのが電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)です。今回のモーターショーに各社がどのようなコンセプトで出展されているか大変興味深いものです。

こちらは市販されている電気自動車、VW社のe-up! 実は前日にVWの工場兼ミュージアムで試乗させてもらいました。従来のガソリン車に近い感覚で走り出したのが印象的でした。以前試乗した日産リーフはモーターの特性であるトルクが最初からきいてくる楽しさがある感じがしましたので、電気自動車になっても個々の会社の特徴が出てくるのかもしれません。

スマートはこんなかわいいコンセプト電気自動車を展示していました。自動運転を意識しているのか従来型のステアリングコラムはなく、近未来な感じを受けました。

市販されている展示車両の前には、CO2排出量を示すこのような表示があちこちにありました。翌日訪れたショッピングセンターの家電製品にも同じ表記があり、車から最終消費家電までCO2排出量の目安になるものが表記してあるのが、温暖化対策に積極的なEUなんだなと改めて感じさせられました。日本にも一部の商品にトップランナー表記があるのですが、統一感がなくてわかりにくいのが残念です。

こちらは、メルセデスベンツ社のEVとFCV(燃料電池車)のハイブリッドでした。水素ステーションの整備がまだまだ進んでいない状態での使い方の提案でしょうか。私には実用化された後のメリットがわからず・・・どなたかご教授ください。。。

自動運転のシミュレーションを体験

もう一つの注目点は、近未来で予想される自動運転への各社の取り組みです。スバルが世界に先駆けて搭載したアイサイトによる自動ブレーキがレベル1。最近販売された5代目のセレナやテスラ、メルセデスベンツなどから完売されている、運転者の補助として加速、減速、ステアリング操作を自動で行うレベル2。

レベル2をより進化させ緊急時にのみ運転者が対応するレベル3。ドイツでは既に法整備が進みアウディA8がレベル3搭載車種として今年晩秋に販売されることが決定しています。今後はさらに自動化が進みレベル5まで進化すると完全自動運転となります。

自動運転のシミュレータ。オフィス・キートス代表が自ら体験しています。

運転を体験している目線はこのような感じらしいです。

これから数年で大きく現在の車社会が変化していきそうな印象を受けました。従来の車好きには少し寂しいですが、技術の発展はすばらしいものです。そして、今回個人的には、インフラを含め車の燃料電池車を含めた電動化より先に自動運転または運転支援装置の普及が先に進んでいくのではないかと感じられました。

しかし、これらもしっかりした基礎的ものづくりの技術があった上での事。ここのお仕事をされている皆様のお手伝いを少しでもできるよう、オフィス・キートスの一員としてがんばっていかなくては!!と強く感じる1日になりました。

以上、オフィス・キートス マネージャーの新開豊員でした。