羽田空港で「緑のANA機」を発見!

オフィス・キートス マネージャーの新開豊員です。2023年4月、ドイツに出発する際の羽田空港で「緑のANA機」を発見しました! 青がシンボルカラーのANAが、敢えて緑色に塗ったこの機体は、ANAの新しい試みが詰まった一機「ANA Green Jet」でした。

ANA Green Jet

ANAのサステナビリティーに向けた取組みの一環

この機体は、空気抵抗を低減して燃費を向上し、二酸化炭素排出量を削減することを期待してつくられた特別機。外装に使われているペイントフィルムはニコンの技術協力により、空気抵抗を抑制するサメ肌効果を狙った技術「リブレット加工」が使われているようです。ANAのホームページによると、

機体表面に鮫の肌のようなざらざらとしたリブレット加工という特殊な加工を施すことによって、飛行中の空気摩擦抵抗を低減することができ、結果的にCO₂排出量および消費燃油の削減に貢献することができます。

引用元:https://www.ana.co.jp/ja/jp/brand/ana-future-promise/ana-green-jet/detail/#riblet

機体には「SAF」の文字。「SAF」って何?

SAFは、Sustainable Aviation Fuel 、つまり「持続可能な航空燃料」の略で、石油などの化石資源から作られた燃料ではなく、他の様々な方法で作られた合成燃料のことをいいます。次世代の航空燃料とも呼ばれています。残念ながらまだ安価に量産する技術は確立されておらず価格が高いこと、大量に供給されないことが普及の課題になっています。開発においてはフィンランドなど海外勢が先をいっている様子ですが、日本のエネルギーや資源各社も開発に力を入れているので、ぜひ日本勢にもがんばってほしいものです。今後も日本の技術が世界に発信され、航空業界のCO2削減に少しでも貢献されることを期待していきたいと思います。

SAFは、Sustainable Aviation Fuel 「持続可能な航空燃料」の略でした

なお、反対側は違うデザインになっていて、「ANA Future Promise」という文字と水のモチーフが機体全体に描かれているようです。裏も見るべきでした……。

この機体では、フライトの燃料に一部SAFを採用しているだけでなく、座席のヘッドレストカバーにヴィーガンレザーを使用したり、機内食の容器やカトラリーでプラスチックを廃止するなど、サステナビリティーに配慮した取組みがいろいろ行われています。ぜひ一度この機体でフライトしてみたいものです。

ANAのサステナビリティーに向けた取組みについて、詳しくはANAのホームページをご覧ください。

ANA Green Jet
https://www.ana.co.jp/ja/jp/brand/ana-future-promise/ana-green-jet/

以上、オフィス・キートス マネージャーの新開でした。