ものづくりの勉強をしていると、どうしてもものづくりの現場を見てみたくなります。そこで今回は、中部部品加工協会のメンバー、岐阜県岐南町の有限会社赤塚製作所にお邪魔して、いろいろ教えていただきました。
有限会社赤塚製作所は、旋盤加工がメインの加工屋さんで、NC旋盤を中心に10台ほどの加工機で機械加工のお仕事をされています。主に工作機械や自動車部品などの筒状、円盤状の部品を製造しており、特に直径180~500㎜くらいの大きめの加工を得意としています。
ここでの加工は「筒状・円盤状の材料を削って、図面通りの形にする」ことがメインです。たとえばこのような円筒形のアルミの素材を、
NC旋盤で削って、このような形に。
ここからさらに、図面の指示通りに穴や溝を開けていくのですが、中にはこんな加工もあります。
部品の中心に深い穴をあけて、その内側に正確な溝を切っていく難しい加工です。完成品は撮影NGなので部品の写真はここまでです。
このあと、さらに精度を出すために表面の研磨を行いますが、その秘密兵器が2017年1月に導入した森精機/TAIYO KOKIの円筒研磨機「VERTICAL MATE」です。
研磨の工程は大変難しいそうで、治具の作り方、砥石の選択、クーラントの選択、加工の順番、条件設定など、いくつもの要素を考慮する必要があるそうです。追求していきたい精度を出せるまでには何年もかかるかも?のことでした。
金属加工業では新しい設備も当然武器にはなりますが、最終的には腕・技術がものを言う部分が大きいようですね。赤塚社長、ありがとうございました!
【取材協力】
有限会社赤塚製作所
〒501-6017 岐阜県羽島郡岐南町徳田西1丁目44番地の2
TEL 058-273-6185
http://www.akatsuka-factory.co.jp/
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