11月某日、愛知県犬山市にある村田機械さんに機械の見学にお邪魔しまして、プレスブレーキでの加工を体験させてもらうことができました。今回の機種は、プレスブレーキBH25030。加圧能力250トン、長さ3mまでの金属の板を曲げることができます。

私はプレスブレーキの加工を体験するのは今回が2回目です。帽子と手袋をお借りして、さっそく現場へGO!

今回は加工データの設定はメーカーのエンジニアさんにやってもらって、私は設定済みのところから曲げるだけです。まずは曲げる鉄板を機械にセットするのですが、ポイントは、奥にあるツキアテにまっすぐワークを当てることです。これがまっすぐしていないと、変なところで曲がってしまい、失敗作になります。準備ができたところで足元のフットスイッチを踏むと上の金型がスーッと降りてきて、分厚い鉄板がきれいに曲がりました。

この機種には角度センサーがついていて90度に曲げられるということなので、さっそくデジタル角度ゲージを借りて測ってみました。そしたら一発で90.28度。私はプレスブレーキの操作が2度目というド素人ですが、1回目から±0.3度以内という精度内にバッチリ収まりました!

もう1台、装置の上に加工順が投影されるオプションも見せてもらいました。こちらは村田機械さんの新人女子エンジニアが加工実演してくれました。

担当外でブレーキ初体験とのことだったのですが、こんな複雑形状の板金部品を一発で作ることができていました。

最近は未経験でも加工現場で即戦力として活躍できるよう、装置側に様々な工夫がされてきています。人材不足の時代に生産性を手っ取り早く向上させるメリットがある一方で、職人さんの技術の伝承がなかなか難しくなってきていると感じました。

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新開
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