オフィス・キートス マネージャーの新開豊員です。2017年10月4日にインテックス大阪で開催された「第20回関西ものづくりワールド」に行ってきました。
今回は、オークマの花木社長の講演を聞くことができました。「オークマが考えるスマートファクトリーの展望」というテーマで、内容は1.世界のものづくりの潮流、2.オークマスマートファクトリーの構築、3.今後の日本のものづくりの展望、の3部構成でした。
第4次産業革命としてドイツで提唱されたIndustrie 4.0、アメリカではIndustrial Internet、そして日本ではSociety 5.0を目標として掲げ、新たな価値の創造として製造現場のみならず世界が動き出しているようです。日本が目指すSociety 5.0はもの×もの、人間×機械・システム、現場力×デジタルなど、多様な協働体制を築くことにより、サーバー空間とデジタル空間が高度に融合した社会ということののようです。
既にオークマではIndustrie 4.0のコンセプトにのっとり、少量生産を多量生産と同等単価とすべく、自動化、無人化、知能化による生産性向上や生産工程の制御性能の向上、全体最適化をサイバー・フィジカル・システムを導入しスマート化、サービスビジネスモデル(ものづくりからことづくりへ)などに取り組んでいるようです。
オークマでは自動化と熟練の技が織りなす未来工場として2017年3月に新しい工場を立ち上げ、ロボットを駆使した自動化、Iotを高度活用し土日、夜間は無人で生産を行い分単位での生産管理に取組みを開始。工作機械・CNC装置で自立的に分析・判断を行い熱や振動、精度等の課題を知能化技術で対応して解消しているとのことでした。
これらの取組みを聴講して、従来の単純作業はどんどん機械化されていき、人間の仕事は新しいことを創造し新しいものを生み出すことへとシフトしていきそうです。そして、今持っている匠の技術を伝承すると共に標準化し、AIも使った新しい分野を切り開いていくこと。まさにオークマが考えておられる、「ものづくりからことづくり」へと世界は変化していくのではないかということが、強く感じました。
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