ものづくりライターの新開です。
2024年2月9日、埼玉県三芳町にある石坂産業株式会社さんへ、資源再生工場の工場見学に行ってきました。製造業に携わる者の一人として思うところが多かったので、4回に分けてレポートします。1回目は、今回参加したプログラム「循環デザインマスター ベーシックコース」についてご紹介します。
都心から1時間で行ける里山、三富今昔村
今回お邪魔したのは、埼玉県三芳町にある三富今昔村です。こちらは産業廃棄物の中間処理を行う石坂産業株式会社が運営する里山のテーマパーク。江戸時代には先人たちが木を植えて里山をつくり、その後昭和の時代には不法投棄されたごみが散乱していたというこのエリアを、石坂産業さんが「人と自然と技術の共生」をテーマに、手間と時間と費用をかけて里山として再生された場所です。
都心から1時間ほどでアクセスできる便利なロケーションで、子供から大人まで「観て」「触れて」「感じる」五感で学べるサステナブルフィールドとして運営さえています。豊かな里山の一角にリサイクル工場がある……いや逆かな。リサイクル工場の周りに豊かな里山がある。そんな場所です。
三富今昔村 https://santome-community.com/
循環デザインマスター ベーシックコースに参加
今回私たちが参加したのは、石坂産業が主催する「循環デザインマスター ベーシックコース」。1日で資源再生工場の見学と里山を見学してランチ、ワークショップまで含むたっぷり5時間のコースです。
プログラムの内容はこんな感じ↓です
①オリエンテーション ~日本と世界の環境課題の現状と石坂産業の取り組み
②資源再生工場見学 ~ごみ問題、再生エネルギーをテーマに工場見学
③里山見学 ~不法投棄の雑木林を復元した里山「くぬぎの森」の見学
④ランチ ~有機野菜やアニマルウェルフェアの卵を使った大人の給食
⑤ワークショップ ~今日のインプットを踏まえて、明日からできることをアウトプット
資源再生工場~里山 見学の流れ
では当日の流れを見ていきます。最初のオリエンテーションは石坂産業本社の会議室にて。ここでは日本と世界の廃棄物問題の現状、生物多様性の危機、地球温暖化対策、そして石坂産業の取組みについてなど、普段生活する中で忘れかけてしまっている「地球」について考えを巡らせる30分。大切な時間でした。
続いて今日のメインイベント、資源再生工場の見学へ。搬入される廃棄物の98%を再生している、日本トップクラスのリサイクル率を誇る工場です。詳しくは次回紹介するので、ここでは写真を少しだけ……。
続いては三富今昔村の里山の散策です。
気持ち良くお散歩した後は、里山を抜けて「くぬぎの森環境塾」という建物に移動しました。ここで楽しみにしていたランチタイム。アニマルウェルフェアの卵とオーガニックファームで育てた野菜を使ったやさしいお弁当、大変美味しく頂きました。ごちそうさまでした。
この後にワークショップでは、参加者で「今日気付いたいいね」や「自分にできること」をシェアして明日からの取組みをアウトプットしました。ですが申し訳ありません、写真を撮り忘れました……。
という感じで充実の一日を過ごしたのですが、途中リサイクル工場では、ものづくりの末端に関わる1人として衝撃を受けました。次回はその衝撃ポイントをご紹介します。
以上、ものづくりライター新開でした。
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