福岡県福岡市は、高島市長主導で市を挙げて創業・起業を支援している「開業率日本一」の都市です。

開業率日本一、福岡市長のVB支援 

東京中心だったベンチャー育成の動きが地方にも広がりつつある。創業支援を政策の柱に掲げ、国家戦略特区に選ばれた福岡市は、ベンチャーを対象にした法人市民税の免除など規制緩和策を次々と繰り出す。開業した企業数を前の年の全企業数で除した開業率は全国トップ(7.04%、2015年度)だ。従来型の経済振興策から、地方都市がどう脱皮を図るべきか。高島宗一郎市長に聞いた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22077720Q7A011C1905S00/
(日本経済新聞 WEB版より引用、リンクは別ウインドウで開きます)

そんな福岡市のスタートアップ支援のシンボル的な施設が、官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(福岡グロースネクスト)」です。私も愛知県の創業支援を受けて開業したのですが、創業の先進都市・福岡ではどんな感じだろう? とずっと気になっていました。そこで福岡出張の折に、初めて立ち寄らせていただきました。

福岡グロースネクストは、天神駅近くの旧大名小学校跡地にあります。

もともと小学校だった建物を活用した施設なので、なんだかものすごく懐かしい雰囲気。でも、エントランス↓はかなりのお洒落感。
3階建ての建物の1階は、一般の人でも自由に入ることができます。2階以上は入居企業以外は立ち入りできません。

さて、お目当ては「スタートアップカフェ」です。予約なしで企業の相談ができるほか、企業や経営に関する書籍を閲覧することができます。利用料金は無料。

この部屋には雇用・労働に関する相談を受け付ける「福岡市雇用労働相談センター」も併設されていました。手前のテーブルがあるエリアはコワーキングスペースになっており、私がお邪魔していた30分の間にも、相談、打合せ、パソコン仕事の方たちがお仕事されていました。

部屋の外、廊下側の掲示板には、スタートアップマッチングのコーナーがありました。こんな人材探しています、こんな仕事できる人を探しています、というようなメッセージが貼ってあり、実際に提携や採用の事例が出てきているようです。また、セミナーやギャラリーなど発表の場もあり、起業家同士の交流イベントも頻繁に開催されているということで、スタートアップのフェーズで事業を伸ばす仕掛けがたくさんありました。こちらの支援でパンチの利いた企業が続々誕生している理由がわかったような気がします。

それから、福岡市の支援策で一番すごいと思ったのは、海外のスタートアップ支援施設と連携している点でした。サンフランシスコと台湾のスタートアップ支援施設と連携し、さらにヘルシンキ(フィンランド)、エストニア、台北(台湾)、ボルドー(フランス)、オークランド(ニュージーランド)、シンガポールとは覚書を締結しているとのことで、グローバル起業なら福岡! と思わせるパワーがあります。当オフィスは現状、グローバル展開の計画がないのが残念です。

福岡スタートアップカフェ

STARTUP CAFE - Fukuoka Growth Next 

2024年4月より、スタートアップカフェはFukuoka Growth Next運営委員会事務局の運営に代わります。2024年4月相談分からはこちらのWebサイトで受付を行います。 

さて、福岡グロースネクストの建物探索に戻ります。

入って右手に進むとカフェ「ハニー珈琲」があり(写真撮り忘れましたがコーヒー美味しかった)、その隣に元放送室だったっぽい会議室、続いてファブスペースがありました。

ここには3Dプリンタ、レーザーカッターのほか、小型マシニングセンターもありました。いろいろものづくりが楽しめそう。時間があれば遊んでいきたかった……。

その先には、18時からオープンする「awa bar」。ビールやスパークリングワインなど、泡の飲み物に特化したバーで、夜な夜な起業家が交流しているそうです。訪問は午前中でした。無念……。

ということで、短時間ではありましたが、今回の訪問で創業支援の先進都市・福岡のスタートアップ支援の一端を垣間見ることができました。私の創業からの「福岡サテライトオフィス開設」という夢に、一歩近づけたでしょうか? 少しずつ実現に近づけたらと思います。

福岡グロースネクスト
https://growth-next.com/

最後に、ブログ掲載の許可をいただいた事務局の皆様、突然の申し出に快くお応えいただきありがとうございました。

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新開
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