2017年9月17日からドイツ・ハノーバーで開催された世界最大規模の金属加工の展示会「EMO Hannover 2017」から現地レポート第3弾です。今回は世界を相手にがんばる日本企業ということで、会場で見かけた日本のメーカー、日系メーカーさんの現地法人のブースをご紹介していきます。紹介は順不同で、また全ての企業を回れた訳ではありませんので、ご了承ください。
最初に訪問したのは、先日岐阜工場にもお邪魔させていただいた三菱マテリアルさん。航空機産業や自動車産業での加工事例や、岐阜工場でも拝見したドリルやチップを提供されていました。外国人のブース来場客も多かったように思いました。
「AUTOMOTIVE」コーナーに展示されていた加工事例のクロスセクション。技術力の高さが伺えます。
続いてセラミック刃物の京セラさん。初日という事でまだ来客は少なめでしたが、ブースは広々としており意気込みをうかがえました。
今年春に工場見学にお邪魔したブラザー工業さんは、工場でも見せていただいたコンパクトタイプの工作機械を中心に展示されていました。外国人来場者の注目を集めていたようです。
ヨーロッパにもコアなファンが多いヤマザキマザックさんは、かなり大きなブースで出展されていました。Industry4.0の紹介コーナーを中心とした広いスペースに工作機械、休憩スペースが広がっており、来場客も接客スタッフも9割以上が外国人。外国での人気の高さが伺えました。
ブース内にはMazakの機械で部品を作ったF1マシンの展示も。ここにも人が集まっており、圧倒的な集客力にMazakの力を感じました。
続いて近くにあったオークマブースへ。「Smart Factory」をテーマに、Industry4.0を紹介していました。広いブースを工場に見立てて、複数工場の稼働状況をリアルタイムで一覧できるシステムを紹介。熱心に聞き入る来場客が多くいらっしゃいました。
ちかくでは、ホーコスさんや……
スギノマシンさんもブースを構えていらっしゃいました。ブースの規模では大手に劣りますし、スタッフも日本人多めでしたが、がんばってPRしようという意気込みが伝わってきて、応援したくなりました。
工作機械が多かった27ホールでは、松浦機械さん、OKKさん、J-TEKTさんも出展されていました。
ロボット関連の展示が多かった25ホールでは、ドイツ勢の真ん中で不二越さん/NACHIロボットのブースを見つけました。外国勢に囲まれて孤軍奮闘、という感じでしたが、がんばっておられました。
こちらは小さなブースでしたが大変注目を集めておられたジーベックテクノロジーさんのブースです。ロゴがおしゃれなので海外企業っぽいですが、日本のメーカーです。こちらは画期的なバリ取りブラシを開発されており、今は国内にとどまらず、海外でも普及が始まっているとのこと。これからの拡大に注目したいところです。
最後に、ホールまるごと「DMG森精機」だった2ホール。これだけのブースに人が集まっている様子は圧巻でした。
会場が広すぎて全ての出展企業を回ることができませんでしたが、世界中から工作機械メーカーが集まる展示会で日本勢ががんばる姿に触れることができて、私も元気をもらった気がします。日本企業の皆さま、ありがとうございました!
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