こんにちは、ものづくりライターの新開です。先日、横浜市にあるトルンプ株式会社 テクニカルセンタでプレスブレーキによる金属曲げ加工を体験しました。今回使わせていただいた装置は、小型プレスブレーキ「TruBend7036」。人間工学に基づいた人に優しい設計で、未経験の女性でも簡単に加工ができるのが売りとのこと。だったら「未経験の女性」である私もできる? と思いチャレンジさせていただいた次第です。
作業は椅子に座って行います。装置右上の画面にはワークと金型の3D画像が出てきます。次にどの向きでどこを曲げるか、というのを画面で確認しながら加工を進めます。
手元では、これから曲がる部分に緑色の線が見えます。奥側の黒っぽい金属部分にワークを突き当てて、加工前の位置決めをします。
加工前のワークを両手で持って、足下にあるフットスイッチを踏むと、上の金型がスッと降りてきました。
このスピードが思ったより速くて、初回は驚いて手を離してしまい失敗。ワークが変な形に曲がってしまいました。気を取り直して2回目はちゃんと成功できました。画面で曲げる箇所を確認しながら11回曲げると部品が完成。
左がオペレータの作品、右が新開の作品。ブレーキによる曲げ加工には初挑戦ですが、プロと遜色のない作品(?)に仕上がりました。さすが「未経験の女性でも曲げられる」というだけのことはあります。人手不足、女性活用が叫ばれる昨今、この設備なら加工現場での女性活用という道もありそうですね。
ところで、装置の上に注意喚起シールが貼ってありました。
左の手のピクトグラム、相当痛そうで見るだけでゾクッとします。金属を曲げる設備ですから、手なんかひとたまりもない。怖い……と思っていたら、やはり安全センサがついていました。
こちらの赤いセンサで常に金型周辺を監視しており、手などの異物を感知すると動作が止まります。あー、良かった。安心しました。
ということで、初めてのプレスブレーキで曲げた部品が無事完成。「未経験の女性でも曲げられる」というのは本当です。挑戦させてくれた吉岡さま、教えてくれた鶴さま、ありがとうございました!
以上、ものづくりライターの新開でした。
【取材協力】
トルンプ株式会社 |
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