ものづくりライターの新開です。2023年12月、香川県に取材に向かう途中で、徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」に立ち寄りました。この美術館、1,000点以上の西洋の名画を特殊技術でオリジナル作品と同じサイズに複製して展示している、世界初の陶板名画美術館です。
世界中を回ってもなかなか見られない名画をの数々を、複製とはいえ一度に見られるということで、本業のものづくりとは少し離れますが見学してまいりました。ちょうどクリスマスのタイミングだったので、エントランスホール横にあるシスティーナ・ホールには素敵なクリスマスツリーが飾られていました。
近寄れる、触れる名画の数
大塚国際美術館に展示されているのは、大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術を使ってオリジナルサイズに複製した陶板画です。複製なので近寄っても触ってもOKということで、誰もが名画を身近に感じられます。
また、公式パンフレットには「元来オリジナル作品は近年の環境汚染や地震・火災などからの退色劣化を免れないものですが、陶板名画は約2,000年以上にわたってそのままの色と形で残るので、これからの文化財の記録保存のあり方に大いに貢献するものです」ともあり、美術業界でも価値のある技術だということがわかりました。
ではここからは、大塚国際美術館で見られた名画の一部をランダムにご紹介していきます。
小さい作品は本物かどうかわからない
名画と言えば20代の頃にノルウェーの美術館でムンクの「叫び」だけ見たことがある私、名画の鑑賞経験は少なく、予備知識もほとんどない状態で訪問しました。
でもここでは有名な作品をまとめて鑑賞できるので、「あ、教科書で見たあの作品だ!」とテンションが上がりました。さらに近寄ってツーショット写真も撮れる身近さも、満足度アップのポイントになりました。
これが本物を展示している有名美術館だったら、人混みの中で作品を遠巻きに見ることになると思うので、美術鑑賞ビギナーの私はゆっくり楽しめなかったかもしれません。
また、陶板の複製画という性質上、1メートル以上の大きな絵は陶板の継ぎ目があります。上記のレンブラントの夜警は大きかったので、縦横に入る継ぎ目が気になる人には気になるかな……という感じもありました。が、しかし小さな絵は1枚の陶板に精密に描かれているので、素人には本物と見分けがつきませんでした。「複製」という現実よりも名画盛りだくさんのお得感が勝った感じです。
鑑賞ルートは全4キロもあるということで、時間が足りなくて後半は駆け足になりましたが、この日は大満足の鑑賞体験になりました。
以上、ものづくりライター新開でした。
大塚国際美術館
https://o-museum.or.jp/
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 脱炭素・カーボンニュートラル2024年10月26日「先進事例に学ぶ!中小企業のカーボンニュートラル(CN)実践」セミナーを聴講
- メディア掲載2024年10月20日型技術 工場見学レポート「製造AIと完全自動化マシニングセンタ」
- 展示会2024年10月19日モノづくりフェア2024 @マリンメッセ福岡 (2024/10/16~18)
- 講演実績2024年10月16日モノづくりフェア2024 セミナー「展示会出展の極意」