日本特殊陶業の工場見学に行ってきました!

昨日8月3日は、V6 岡田くんのCM「特殊で何が悪い?」でおなじみ、日本特殊陶業 小牧工場の工場見学にお邪魔しました。中部部品加工協会 8月のイベントです。写真は頂いた岡田くんのクリアファイルです。

日本特殊陶業株式会社(以下NTK)は明治9年の創業で、今年で創業81年目を迎える老舗企業です。セラミックスの技術を核としたいろいろな製品を製造されています。最も有名な製品は自動車のスパークプラグ。現在年間7億2,000本の生産を誇り、世界シェアNo.1とのこと。日本の誇りですね。

スパークプラグが有名なNTKですが、実はセラミック技術を活かして機械工具も製造販売されています。セラミックには高温硬度や耐熱性、科学安定性に優れているという特徴があり、加工中高温になるため加工が難しいといわれる難削材の切削を得意としています。金属製の超硬合金、超硬コーティングの工具と比べて強さで劣るものの硬さに優れている点から、材料により上手に使い分けるとメリットが出そうです。

工場見学はまず、セラミック工具による高能率加工について説明して頂いた後、4班にわかれて工場へ。私たちのグループはセラミック工具の工場からお邪魔しました。

セラミック工具の工場では、セラミックの調合、プレス、焼成、コーティングの各工程で、セラミックの色や大きさがどんどん変わっていくのを見学したあと、工具を使った長穴の加工実演へ。長穴の加工では切屑が穴の中に詰まって加工が途中で止まってしまう問題がよく発生しますが、この実演では切削油と工具の工夫で見事に1パスで加工されていました。スゴイ。

それでできた工具の一例がこちらです。写真の右下の刃先をツールの先につけて使います。材料や加工によりチップを使い分けることで、最適な加工を行うことができるとのことです。

こちらの写真は金属製で、長穴を見事に明けていたドリルは下の「GEN2」でした。切屑処理性に優れ、真円度・加工径寸法の精度向上が可能です。 

工具の後はNGKスパークプラグの工場も見せて頂き、ラインのメカニカルな動きで見事にプラグを組み上げる様子が見事でした。

この日NTKさんには、午前中の打合せ場所の提供のみならず、社員食堂でお昼までごちそうになってしまい、皆さんのおもてなしに感動しました。次のプラグ交換の時はNGKの白金プラグを選ぼうと心に決めました!