ものづくりライターの新開です。2024年1月、大阪府泉大津市にあるロボットカフェ「HCI ROBO HOUSE」でランチをいただいてきました。訪問のきっかけは2023年11月の国際ロボット展で株式会社HCIさんのブースを訪問した際に「会社の2階の社員食堂がロボットカフェになってますよ!」と教えていただいたこと。このカフェは社員食堂で、自社の技術を活かしてロボットによる調理システムを導入し、ロボットカフェとして一般向けにも公開しています。

今回は大阪出張に合わせて、泉大津まで足を伸ばしてみることに。ロボットカフェは予約制ということだったので、公式サイトから前日に予約を取り、メニューを注文してから伺いました。

早速、エントランスから2階に上がると、受付ロボットとピエトロの人形が出迎えてくれました。

HCI ROBO HOUSEの入口では、受付ロボットとピエトロ人形が迎えてくれた

ロボットが調理して運び、楽しませてくれるカフェ

ドアを開けると、お店の中にはいろいろなロボットがズラリと並んでいました。ざっと見ただけで

  • 調理ロボット
  • 案内ロボット
  • 配膳ロボット
  • 下げ膳ロボット
  • 癒やしのロボット(ROBOHON・LOVOT・PEPPER)

などなど、合わせて20体くらいのロボットが待機していました。

配膳ロボット・下げ膳ロボット
調理ロボット。ロボット調理のメニューは限られているので注意

案内ロボットが、カフェスペースに案内してくれました。カフェスペースはこんな感じです。

このスペースはロボットのショールームも兼ねているということで、先客には打合せ中の社員さん+お客さん、作業中の社員さんもいらっしゃいました。社員食堂なので12時を過ぎたら社員さんが集まってきてランチを食べていらっしゃいましたが、皆さん笑顔で「こんにちは」と声をかけていただき、アウェイ感を感じることはありませんでした。

その中でテーブルに座って、予約の時に事前注文したバーコードを読み込んでもらってからしばらく待つと…… 注文していた「LOVOT キーマカレー」(1,100円)を、配膳ロボットが運んできてくれました。

LOVOTキーマカレー(HCI ROBO HOUSE)。こちらのメニューは人が調理しているそうです。

LOVOTの顔が入ったお麩(?)が入ったかわいいカレーですが、味はピリ辛。添えられているサラダは有機野菜ということで野菜の甘みが際立っていて、とっても美味しいランチをいただきました。

ロボット調理メニューは3つ

本当はロボットに調理して欲しかったのですが、事前チェックが甘く、ロボット調理ではないメニューを注文してしまいました。現在、ロボット調理のメニューは次の3つということです。

  • 宮崎産「森林どり」と国産野菜のバターチキンカレーセット 1,320円
  • ビーフキーマカレーセット 1,200円
  • ミートソースパスタセット 1,200円

残念がっていると、スタッフの方がテーブルにロボットを連れてきてくださいました。他にも食事中、Pepperくんが「アイドル」を歌って踊ってくれたり、LOVOTのもずくが「キュ~」と言いながら甘えてきてくれたり、ROBOHONが倒立を披露してくれたりと、多才なロボット達が楽しませてくれて、あっという間のランチタイムでした。

食後にLOVOTの「もずく」と「あおさ」、ROBOHONと、食後のカレーを下げにきてくれた下げ膳ロボットの写真を撮らせていただきました。

ロボット調理の際にはROBOHONが調理の過程の紹介もしてくれるそうなので、次回訪問の際は必ずロボット調理メニューをオーダーしたいと思います。

LOVOT2体とROBOHON、下げ膳ロボットがテーブルに集合。なんという眼福

これから飲食業界でも人手不足が進むことが予想される中、HCIさんはロボットシステムインテグレーターとして、調理ロボットや協働ロボット、サービスロボットの導入をどんどん進めていらっしゃるようです。そのショールームとして社員食堂を一般開放して、一般の人がロボットに触れられる場所を作るという取組みは素晴らしいと思いました。また近くに出張する際はお邪魔したいと思います。

カフェの一般訪問は前日までの予約制ですのでご注意くださいね。

以上、ものづくりライター新開でした。

HCI ROBOHOUSE
https://robohouse.jp/
大阪府泉大津市豊中町3-4-10(伸光ビル2階)

株式会社HCI
https://www.hci-ltd.co.jp/

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